ほぼ100%当たるタロット占い師が私の守護霊を言い当てた
2019/09/01
20代の頃の話です。
留学中に付き合っていたイギリス人のボーイフレンドの親戚がスコットランドに住んでいて、その親戚を訪ねて行った時の話です。
ボーイフレンドの叔母さんは不思議な感じの人でした。
初対面でしたが、こちらの心の中の何もかもを見透かされているような、そんな気がしました。
叔母さんの家に滞在中、2人きりになる事があったのですが、その時、その叔母さんが私に突然、こんな話を始めました。
「私はね、タロットカードが得意なの。整えた環境ですれば、ほぼ100%に近い確率で当たるのよ。」
何故、叔母さんがそんな話を始めたのか真意が分からないまま、話を聞きました。
「小さい頃、人の死期が見えたの。道を歩いていて、”あの人、もうすぐ死ぬよ。”と母に言ったら、凄く怒られて、それが当たった後は一層きつく怒られたの。そういう事は今後口にしないように! と。それから私は一切、口にはしなくなったけど、どの人に死期が近づいているかは見えてた。けど、大人になるにつれて、だんだん分からなくなってきた。」
と、叔母さんは続けました。
そして、
「あなたのね、後ろに、グレイヘアー(白髪)をオールバックにした紳士がいるの。前で合わさった黒い装束のようなものかな・・・を着ていて、あなたの事をずっと見守っている。イギリスに来てからあなたが無事に毎日を送れているのは、彼のお陰なのよ。」
と言われました。
本当にびっくりしました。
「私の母方の叔父で、その容貌全くそのままの人がいます!白髪のオールバックがトレードマークだった人が!その人は私が中学生の時に亡くなったんだけど・・・。」
と叔母さんに言いました。
黒の前で合わさった装束は紋付か着物の事じゃないかと思いました。
スコットランドから帰ってきて母に国際電話でその事を話しました。
「私、ほとんど、おじさんと接する事無かったし、近しい関係でも無かったのに、何でなのだろう?」
と言ったら、母はしばらく黙った後、実は・・・と話し始めました。
母の祖母は、母の母の弟家族と同居していました。
祖母の持ち家で、叔父の実家でした。
私が小学生の頃の話ですが、その頃、その同居していた家の周辺に土地開発の話が持ち上がっていたそうです。
高額な立退料を提示され、叔父は母親に内緒で家を勝手に売ったのです。
家を数か月内に出なければいけなくなり、母親に告白しなければならない日が迫ってきていました。
が、その叔父には姉妹が三人いたのですが、その誰にも内緒にしていました。
そんな時、叔父夫婦が私の両親の所にやってきて、「実は母親に内緒で家を売った。それを明日、母親に話そうと思っている。」そんな打ち明け話をされて、私の両親はビックリしました。
母はその叔父にとても可愛がられていたらしいのですが、そんな打ち明け話をされる理由はありませんでしたから。
そして、その翌日、その告白を聞いた母親(私のひいおばあちゃん)はあまりの怒りに心臓発作を起こし、搬送先の病院で息をひきとりました。
何故、ひいおばあちゃんが突然心臓発作を起こしたのか?
その理由を知っているのは、叔父夫婦と私の両親だけでした。
叔父の姉妹たちは何かあったに違いないと随分と責めたようですが、
両親はその理由を誰にも一切語らず、また、叔父夫婦も真相を誰にも語る事は無かったようです。
叔父はその時の誰にも本当の事を話さなかった恩を、私に返しているのではないか? と私の母は言いました。
何もかもが初耳の事で、本当にびっくりしましたが、こういう事があるんだな・・・。
誰かが積んだ徳で、見えない力で守ってもらってる事があるんだな・・・と思いました。
未だに忘れられない不思議な体験でした。