きさらぎ駅にマッチョを派遣するというご提案
2017/07/19
『きさらぎ駅』という話をご存知ですか?
2004年頃、2chにとある書き込みがありました。
曰く、いつも使う電車に乗っていた筈なのに、電車がずっと止まらない、と。
書き込みをしたのは、『はすみ』と名乗る女性です。
そして電車は、見知らぬ駅に辿り着きました。
その駅の名は、『きさらぎ駅』。
なんだか異様な雰囲気のその駅は、後に存在しない筈の駅である事がわかります。
そして、『はすみ』さんは、その地図上存在しない筈の駅に降り立ち、行方をくらませてしまったのです……
『きさらぎ駅』の詳細
では、きさらぎ駅についての詳細をまとめていきましょう。
- 2004年に2chへと書き込まれた話である(リアルタイムではすみさん本人が書き込んでいた)
- 地図上存在しない筈の無人駅である(いわゆる異次元の話であるとされている)
- 乗り慣れた私鉄に乗っていた筈が、電車が20分以上停まらなくなってしまい、乗り間違えを疑った辺りで『きさらぎ駅』に辿り着く
- 駅に長時間停車していたが、降りたところ電車が出発してしまい、『はすみ』さんは『きさらぎ駅』に取り残されてしまう
- 駅には時刻表がない
- 隣の駅の名は『かたす駅』
- 『鬼』と書いて『きさらぎ』と読む事ができる
- 待っても電車が来ない為、線路に沿って歩き始めたところ、後ろから太鼓と鈴の音が近付いてくる
- 『おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよ』という声が聞こえたので振り向いたら、片足だけのおじいさんが立っていたが、ふっと消えてしまう
- 歩き続ける内に、近くの駅まで車で送ってくれるという親切な男に出会う
- しかし、車は駅ではなく、どんどんと山の方に向かい、運転手もぶつぶつと独り言を始め、会話できなくなり……
- そしてこれ以降、『はすみ』さんからの書き込みがなくなる
という、いわゆる異次元駅の話ですね。
もしくは2ch系の怖い話。
太鼓や鈴の音が近付いてくるというのは、何かの祭りか、もしくは儀式なのでしょうか?
それに、片足だけのおじいさんがふっと消えるという点は、幽霊を連想させます。
さしずめ、戦争で片足を失ったおじいさん、と言ったところでしょうか?
私はこの話を聞くと、何故か少し古い時代のイメージを抱きます。
戦後間もない頃とか、その辺りですね。
太鼓や鈴の音という古いお祭りのイメージや、片足のないおじいさんの存在が1つの要因でしょうか。
この『きさらぎ駅』は、『はすみ』さん以降にも、何人かが迷い込んだと書き込みがありました。
さらに、7年後には『はすみ』さんを名乗る人が、帰ってきたという書き込みもしています。
が、これらはいずれも『釣り』の可能性が高い、という見解が多いですね。
しかし、何が怖いって、明らかに異次元へと迷い込んでしまったっぽいところです。
しかも、その世界の住人がどうも自分に敵意を持っているんじゃないかっていう……
(特に車に乗せてくれた人が怖い)
ていうか、『鬼』と書いて『きさらぎ』と読むとか、なにそれ、超怖過ぎるっ!!
きさらぎ駅の場所は? 一体どこにあるのか?
きさらぎ駅という名前の駅は、日本上には存在していないとされています。
では、この駅は一体どこにあるというのでしょうか?
一説には『西相生駅』という、兵庫県の駅であるとも言われています。
だたしこれは2016年2月に投稿された写真を元に割り出されており、『はすみ』さんが行ったという『きさらぎ駅』ではないという見方が強いです。(いわゆる釣りですね)
まぁ、10年以上も語られる有名な駅ですからね。
冗談での書き込みも多いでしょう。
(2011年にははすみさん本人を名乗る方が帰ってきたという書き込みをしていますが、別の異次元系の都市伝説と似た様な話をしており、語り口も雑な為、高確率で釣りであると思います)
ですので、『きさらぎ駅』がもし本当に存在するというのならば、やはり異次元であるという見方が強いでしょう。
しかも、そこには日本語を話す人間(の様なもの)も存在しています。
もしかしたら、そこにはこちらとはまた違った文化があるのかもしれません。
と、いう事は……
きさらぎ駅に屈強なマッチョを派遣するというご提案
ただし、ただのマッチョでは駄目です。
強さと優しさと知性を兼ね備えていなければなりません。
具体的に言うと、きさらぎ駅の世界の人と交渉ができるくらいの好人物が望ましいのです。
きさらぎ駅に住む人は、どうやら日本語を介するようです。
つまり、向こうにも文化が、しかも日本のそれと似た様なものが存在していると予測されます。
ところで、今の日本の抱える問題をご存知ですか?
いわゆる少子高齢化問題です。
2025年には、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上というとんでもなくヤバイ状況にあるのが日本という国なのです。
ですので、新たな国が見つかったというのであれば、仲良くして、あわよくば労働力をゲットする必要があります。
要は、きさらぎ駅から日本へ、出稼ぎに来て貰うのです。
私の予想では、きさらぎ駅の技術力は今の日本より発展していないと思われます。
ですので、技術力を提供する代わりに労働力を提供してもらうという、まさにwin-winの関係が築けるのではないかと……っ!!
ただし。
『はすみ』さんが行方不明になっている点から、向こうの住人がこちらに対して友好的であるという確証はありません。
故にマッチョです。
いざという時に自分の身を守れる屈強な戦士。
それでいて思いやりのある交渉人を派遣すれば、日本は経済的な成長を遂げられる様になるかもしれません。
……まぁ、簡単にあちらとこちらを行き来できれば、の話ですが。