こういう場合も事故物件化するんだとビックリしました
2018/12/13
私が子供の頃に体験した不思議というか怖い体験です。
両親が中古物件の一軒家を購入したんですが、そこでは奇妙な事がよく起こりました。
その物件の前所有者は建物内で亡くなってはいません。
でも亡くなった時の状況次第で、その方が家に棲み付く事があるんだな・・と知りました。
そこは和歌山県和歌山市の紀ノ川流域にある新興住宅街でした。
和歌山市のど真ん中には紀ノ川が流れており、ここを境に紀ノ川北側を川向こう、紀ノ川南側を川こっちと呼称するぐらい和歌山市中心部だったんですよね。
ですのでこの新興住宅街は市内中心部近くにある立地条件の良い場所でしたし、家がポンポンと建ちだしたというわけです。
ただ私達は新居を建てたのではく、こちらですでに建ってる中古物件を購入しました。
というのも、この家を建てた方は3ヶ月で手放したんです。
たった三ヶ月なので家は新築同様、でも中古物件という扱いなので安くなってるという条件の良いものでした。
まあこの辺りの詳しい事情は両親から後で教えてもらったんですけどね。
当時の私は小学校低学年でしたし、新しいお家だ~と喜んでました。
私が異変に気づきだしたのは二週間程経過してからでしょうか。
誰もいないのに台所に人の気配を感じるんです。
ただ単に気になるというレベルではなく、誰かがお皿を洗ってるような音なんですよね。
最初の頃は母が台所で作業をしてるのかな? と思って、おかあさ~んと台所へ遊びに行きました。
でも誰もいませんし、人の気配や皿を洗ってるような音も止まってます。
あれ?
気のせいか?
それかもうお母さんはお皿洗いを終えて違う場所へ行ったんだなと思ってました。
これが何度も続けば、子供の私でもおかしいと感じるようになります。
さらに異変は続きます。
心霊現象が起きる前兆として、ラップ音というのがありますよね。
何もないのに周辺でパキ!という音が鳴ったりするというアレです。
そういうのが起こりだしたんです。
食事中、食器棚付近からペキ! パキ! という音が鳴り出します。
以前住んでた家ならボロいからよくあったことですが、新築で新しい家具を揃えてるのにこんな音がするんです。
子供心に不思議だな~と思ってましたが、両親の顔は青ざめていたのを覚えています。
そのうち両親で口喧嘩が始まったりと最悪でした。
結局私達も1年たたずにこの家を手放すこととなります。
当時専業主婦だった母は1日中この不思議な家にいてたわけですし、精神がまいってしまったんです。
引っ越し後はこのような事はなく平和に暮らせました。
後から両親に当時の事を聞くと、前所有者は私達と同じようなご家族だったようです。
父・母に子供が二人の4人家族。
ただ母がこちらに引っ越してから体調を崩し、病院で診てもらったら末期ガンだったそうです。
即入院するも一ヶ月で亡くなりました。
父と子供二人(兄が小学校低学年、弟が幼稚園児)だけとなり、母は亡くなる前に子供のことをすごく気に掛けていたそうです。
葬儀はちゃんとしたらしいですが、亡くなってから家で妙な事が起きるようになって手放した。
それを私達が購入してしまったんだと教えられました。
私の父母は最初何も聞かされておらず、売却時にこの話を聞いたそうです。
前所有者の母も自宅ではなく病院でなくなったというのに、事故物件化するんだな・・・とビックリしました。