不思議な体験 (妊活中に遭遇した水色のヘビ 他)
2019/09/01
妊活中に遭遇した水色のヘビ
当時、私たち夫婦は結婚して5年になってもまだ子供に恵まれないでいました。
不妊治療クリニックには2年ほど通っていましたが、うまくいきません。
そこで、次のステップである体外受精に進むことにしました。
毎日の注射や痛みに耐えた採卵を経て、無事に育った受精卵をお腹の中に戻しました。
そこから妊娠判定日までの日々は、ただ祈るだけのドキドキの毎日でした。
そわそわした日々を過ごしていたある日、信じられない出来事があったのです。
梅雨の合間の晴れた土曜日の午前中でした。
受精卵を戻して3日目だったと思います。
スーパーへ買い物へ行こうと自宅マンションのエントランスを出ると、何やら長いものが足元を横切っています。
よくよく見ると、なんとヘビではないですか!
しかもテレビで見るような直径5センチ、長さ2メートルはあるような巨大なヘビです。
色はとてもきれいな水色でした。
あまりに驚いた私は悲鳴をあげて思わず飛び上がりました。
ヘビも驚いたらしく、ささっと花壇の奥に入り込みました。
住んでいるのは都内23区で、緑も多くない住宅地です。
そんな中で巨大なヘビと遭遇するなんてありえませんよね。
夫にこの体験を話すと、その時は誰か飼っている人が放したのだろうという結論で落ち着きました。
そしてこのことも忘れていた1週間後、妊娠判定日でした。
結果は陽性で、私は見事、妊娠する事ができました。
その時、水色のヘビが頭をよぎります。
都会にあんなヘビがいるわけがない。
ましてやあんなにきれいな水色のヘビは実在するわけがない。
私はそう思いました。
きっとヘビは神の使いで、赤ちゃんを運んで来てくれたのではないでしょうか。
無事に娘を出産した今も、私はそう信じています。
(30代前半女性)
暗闇から覗く不気味な目
これは、先日私が実際に体験した話です。
普段はわりと寝つきが良い私ですが、その日はいつまでたっても眠れずにいました。
今日は疲れているからすぐに寝られると思ったのに、おかしいな……そんなことを考えながら、暗闇の中で天井をただボーっと見つめていた時です。
何やら足元に気配が。
ちょうど襖が数cmほど開いていたこともあり、私は確認も兼ねて、そちらの方に目を向けました。
そして次の瞬間、私は自分のしたことを後悔しました。
その数cmほどの暗闇からは、何かが私を見ていたのです。
はっきりとは見えないものの、「何か」がいることには間違いありませんでした。
私は途端に怖くなり、目をぎゅっと強く閉じました。
『このまま寝てしまえばきっと大丈夫!!』――そう思った時でした。
今度は襖の向こうからガサガサと物音が。
それも、目を閉じている時だけ聞こえるのです。
ああ、どうしよう。
もしかしてこの部屋に既に入っているんじゃ……そう考えると、とにかく怖くてたまりませんでした。
そして堪えきれず、私は目を開け、クローゼットの方に目をやりました。
そこには黒い顔のようなものがありました。
私は、「ああ、終わった」と思いました。
足の先から頭のてっぺんまで、一気に鳥肌が立っていくのが分かります。
もはや監視されているようなその状況は、とにかく怖くて、気持ち悪いものでした。
ぐるぐる、ぐるぐると頭の中が回って、もう何がなんだか、分からなくなって――
目を覚ますと、外は朝になっていました。
いつのまに寝てしまったのか、あれは夢だったのか……そう思いましたが、あんなにもリアルに感じた気持ち悪さが、私には夢だったとは思えませんでした。
……後から分かった話です。
なんとあの夜は、祖母の命日だったようなのです。
あの黒い『何か』は、無くなった祖母だったのでしょうか?
そうだとすれば、祖母は私に何かを伝えたかったのでしょうか?
今となっては分かりません。
(10代後半女性)