本坂トンネルと首刈り神社に行ったあと熱を出した後輩
2019/09/13
愛知県の有名な心霊スポットの一つに、本坂トンネルと首刈り神社というセットで行けるコースがあります。
本坂トンネルというのが有名な心霊スポットらしいのですが、その道中に首刈り神社という名の心霊スポットがあり、本坂の前に首刈りを経由できるとでもいえば分かりやすいでしょうか。
学生時代の頃ですが、この心霊スポットに何度か肝試しに行っていた時期があります。
初めては、学生時代の先輩にあたる人にいきなりその心霊スポットに連れていかれた時です。
友人と2人で、真っ暗なトンネルの前で車から降ろされ、先輩から「俺らはトンネルの向こうで待っているから歩いてこい」と命じられて、その真っ暗なトンネルの中を歩かされました。
かなりの山奥にあるトンネルなので、車のライトが消えるとそれこそ真っ暗闇で何も見えません。携帯電話の明かりを頼りに小走りに、「怖えー怖えー」を連呼しながら歩いたことを思い出します。
それから時は少し流れ、逆に先輩の立場になった際、後輩を連れてその同じ心霊スポットに行きました。
無理やり訳も分からず連れていかれた体験でしたが、こういった類のものは後になれば、容易に笑い話や良き思い出に変わるモノだと思うので、後輩たちにも同じ体験をさせようと思っていたからです。
昔、自分が先輩からされたようにトンネルの前で車を止め、「トンネルの向こうで待っているから頑張れ」といい怖がる後輩を見て楽しんでいました。
実際、車に乗って先行する側になると気分は緩やかなものでした。
当時、自分が歩かされた時は携帯電話の明かりを頼りにしていたので、少し悪乗りをして事前に携帯を取り上げるという意地悪なこともしました。
トンネルの向こうで車のライトを消し、後輩たちが走って暗闇の中を抜けてくるまで待ち、すごいビビりながら走ってきた後輩を見てヘラヘラ笑っていました。
それでも、こうした体験を過去に自分がしていたし、学生時代など浮ついた気分でいる人の方が圧倒的に多いはずなので、後輩連中も楽しい思い出の一つにはなるだけだろうと思っていました。
そして、その日は、ご飯を驕り無事何事もなく1日を終えました。
ところが、翌日、その心霊スポットに連れて行った後輩の内の一人が部活動を欠席していました。
確かその日から2日か3日立て続けに欠席していたように思います。
話を聞くとすごい高熱が出たとかが原因だったようなのですが、正直ちょっとその時は焦りました。
まさか、心霊スポットで悪霊みたいなのに憑りつかれたのかと、本気で心配しました。
こういう時というのは、何かの霊が憑りつくと呪われてしまうという、作り話か本当か分からないテレビ番組のことを連想してしまうものではないでしょうか。
本人はあっけらかんと風邪をひいたと言っていましたが、タイミング的に心霊スポットに行った翌日に大きな風邪を患うというのも不思議なモノだなと思います。
今思い出しても、やっぱりあの時のタイミングで大きな風邪をひくというのは、何かしらあの心霊スポットに不思議な力があった可能性もある、とオカルトの真実性を考えさせられます。
ただ、自分がトンネルを歩かされた後は特に体調を崩した記憶はなく、偶然の産物だった可能性もありそうです。