『トイレの花子さん』もそら怒りますわ、というお話
トイレの花子さんって知ってます?
と聞くと、当たり前だっ!! と怒られるレベルで有名な怪談が今回のテーマです。
学校にあるトイレの個室。
その3番目をノックし、『花子さん、遊びましょ』と言うと、『はぁ~い』と返事があり、そのままトイレに引きずり込まれてしまうという、なんともバイオレンスな怪談です。
ちなみに、学校や地方によって色々な話があり、放課後の3時33分にノックすると襲われるとか、手前の個室から順番に3回ずつノックをすると3番目の個室で返事が返ってくるとか、条件が異なってくる事もあるようです。
とりあえず、共通するのは”3”という数字ですね。
さて……ところで、トイレの花子さんという怪談について、どうしてこの”3”という数字が共通点になるのか、知っていますか?
実は、トイレの花子さんは、ある実話を元にした怪談なんです。
そして、そこで出てくる数字こそが”3”なんですね……
トイレの花子さん発祥の地 遠野小学校
昭和12年。
警察官のお父さんがいる家族がありました。
父、母、息子、娘が2人の5人家族だったそうです。
さて、この警察官のお父さんですが、結構な女好きだったらしく、ある日、仲が良くなった遊女と温泉旅行に出掛けてしまったそうなんです。
そこで激怒したのが、奥さんです。
あまりの怒りに、奥さんは一家心中を図ったといいます。
そして不幸にもその一家心中は、奥さんの手によって実行に移されてしまいました。
奥さんはまず、息子と次女をその手にかけました。
そして、それを見た当時小学5年生だった長女――いく子さんは、恐怖のあまり、逃げ出します。
その逃げ出した先が、遠野小学校でした。
少しして、奥さんが鬼の形相で追いかけてきます。
奥さんは、近くにいた用務員に、いく子さんの逃げた先を訪ねました。
そう――その用務員さんは、いく子さんの逃げた先を目撃していたのです。
そして、奥さんのあまりの形相に恐怖した用務員さんは、いく子さんの隠れ場所を白状してしまうのです。
『トイレの個室の奥から”3”番目にいますよ』
……これが、トイレの花子さんの原型となった話であると言われています。
ここから、3番目のトイレというワードが生まれたんですね。
ところでトイレの花子さんが怒るのも無理ないと思いませんか?
まぁ、上記の様なお話は、正直どこまで本当なのか疑わしい部分もあります。
しかし、1つ確かな事もあります。
それが――
『いや、普通、トイレの個室に入ってる時にしつこく遊ぼうとか言われたら怒りますよねっ!?』
という話です!!
相手は女子です。
しかも思春期の。
そんな女の子がトイレの個室に入っている時に、しつこく遊ぼうとか言うって、非常識にも程あると思いません??
しかも、花子さんがトイレに行く時間帯を見計らってノックしに行くとか、どんな嫌がらせだ、って感じです。
そりゃ、花子さんだってブチギレして、相手をトイレに引きずりこむくらいしますよ!!
ていうか、ちょっとイジメですからね、これっ!?
……という事で、この記事をお読みの皆さん。
私とのお約束です。
人のトイレを邪魔しちゃダメ!!
ぜったい!!