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アニメ都市伝説の考察

ドラえもん、本当の最終回!? 『行かなきゃ』

2017/01/25

 

1996年9月23日。

深夜に『ドラえもん』が放送された、という都市伝説があるのを知っていますか?

それは、本来ドラえもんがやっている筈のない深夜の時間帯に放送されたと言います。

 

しかし、本当に不可思議だったのは、その内容です。

 

映し出されたのは、真っ暗な画面を歩く『のび太』の後姿。

それが延々と、10分程度流されました。

そして最後。

歩いていた『のび太』が振り返り、ふっと一言、『行かなきゃ』と呟いて、放送は終了したそうです。

 

その内容から、サブタイトルもないその放送を、人は『行かなきゃ』と呼びます。

 

そしてもう1つ。

それが放送されたとされる1996年9月23日。

なんとその日は、ドラえもんの生みの親『藤子F不二夫』先生が、亡くなった日でした……

 

 

 

ドラえもん『行かなきゃ』はどうして放送されたのか?

ドラえもん『行かなきゃ』は、藤子F不二夫先生追悼の為に流されたという説や、藤子F不二夫先生自身がファンにお別れを言ったという説など、様々な説が囁かれています。

 

本当に放送されたのか否か、という論点もありますが、仮に本当に放送されたのだとしたら、一体どういった理由が正解なのでしょうか?

 

私も、色々と考察してみました。

そうして、1つ行き着いた説があります。

それが……

 

 

 

ドラえもん『行かなきゃ』は、最後に用意された最終回だったっ!?

ドラえもんの最終回には、いくつか有名な都市伝説があります。

その中でも有名なのは、ドラえもんが壊れてしまい、数十年後、博士になったのび太がドラえもんを直し、再開するというものですかね。(同人誌にも書かれましたね)

もしくは、のび太が植物人間になってしまう、という悲しいものもあります。

 

しかし私には、この『行かなきゃ』の話を聞いて、これこそがドラえもんの最終回なのではないか、と思えてならないのです。

 

ドラえもんは、子供の夢でした。

私も子供の頃は、毎週見てました。

大晦日だよドラえもん、とか、懐かしいですよね。

 

ぶっちゃけ、大人になってからもちょくちょく見てました(笑)

なんていうか、世代という事もあり、本当に童心に帰れるんですよね。

 

――でも、そんなドラえもんとも、お別れしなくちゃいけない時がきます。

それが現実ですし、それが大人になるっていう事なんだと思います。

 

のび太が最後に発する『行かなきゃ』という台詞。

作者の先生が亡くなられた日である事から、『天国へ行かなきゃ』と捉える人も少なくありません。

 

しかし私には、『もう大人にならなきゃ』という意味に聞こえるのです。

 

最後の最後に流された放送。

そこにドラえもんが存在せず、のび太だけが登場していた理由を考えてみて下さい。

 

ドラえもんという物語において、ヒーロー役は『ドラえもん』です。

では、『のび太』の役割は何なのか?

 

それこそが、ドラえもんを夢見る少年――つまり、子供達の代弁者なのです。

そののび太が『行かなきゃ』と口にしたというのは、もうドラえもんという夢の物語を卒業しなきゃ、という意味にも捉えられないでしょうか?

 

つまり――『もう、大人にならなきゃ』、という事ですね。

 

ドラえもんを卒業して、みんな立派な大人になって欲しい、と言う、『藤子F不二夫』先生の願いなのかもしれません。

 

あくまで仮説ですが。

『藤子F不二夫』先生は、そういった最後を考え、そして自分が死んだらそれを流してくれ、とお願いしていたのかもしれません。

 

しかし、ご存知の通り、ドラえもんは相当な人気者です。

汚い言い方をすれば、大きな金になります。

 

故に、その放送はテレビ局に許して貰えなかった。

しかし、『藤子F不二夫』先生に最終回を託された人物は、何としても先生との約束を守りたかった。

 

――結果、深夜の時間帯に無理やり放送したのではないか、と。

 

まぁ、そんな事を考えているわけです。

 

 

 

のび太=作者だったのかもしれない

上記で、『行かなきゃ』はドラえもんの最終回ではないか、という説を熱弁しました。

これは、放送された内容にドラえもんが出てこなかったから、というのが主な理由です。

 

しかし、仮に。

のび太が作者その人だったとしたらどうでしょうか?

つまり、『藤子F不二夫』先生自身が、ドラえもんに憧れる少年だったのだとしたら。

 

一説によると。

最後、のび太が発した声が、実は藤子先生の声だったという話もあります。

そうなると、一層先生ご本人がお別れの挨拶に訪れたのだという説が真実味を増してきますね。

 

という事は、あの『行かなきゃ』は、やっぱりお別れの挨拶も兼ねていたのかもしれません……

 

 

 

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