雑賀崎の心霊スポットを通りがかった瞬間、カーナビとラジオに異変が
2019/09/02
私は和歌山県和歌山市在住の40代男性です。
若い頃は肝試し的な感じで色んな心霊スポットを回りましたが、当時は何もありませんでした。
しかし3年ほど前、たまたま通りかかった心霊スポットで恐怖体験を味わいました。
それは地元和歌山市にある心霊スポットで、雑賀崎といいます。
戦時中は雑賀崎の丘頂上に療養場があり、そこに感染症を発症した患者を閉じ込めたんだとか。
感染を防ぐため、建物ごと患者を焼き殺した・・それ以来雑賀崎周辺では不思議なことが起こるという噂のある場所だったんですよね。
若い頃に一度行きましたが何もなかったですし、噂だけで何もない場所と思ってました。
そんなある日、妻を連れて雑賀崎へドライブに行ったんです。
時間帯は夜23時頃でしたね。
雑賀崎の頂上から観る夜景は素晴らしいしですし、車で30分かからないぐらいの距離なので手軽でいいなと車を走らせました。
雑賀崎入口にはトンネルがあり、ここを通過しました。
トンネル内に入るとGPS信号や電波が届かなくなり、カーナビは現在地を見失い、ラジオはウンともスンとも言わなくなりました。
まあこれはトンネル内を運転してればあるあるなので、気にせず車を走らせます。
トンネルを出るとカーナビは復活したものの、ラジオはダメでした。
たまにボソボソという話し声みたいなのが聞こえる程度で、何を言ってるかまったく聞き取れない状態。
まあ元々ラジオなんて真面目に聞いてたわけじゃないですし、そのまま雑賀崎の頂上向けて車を走らせました。
トンネルを出てから5分程経過してもこの調子が続きます。
すると妻が妙な事を言い出したんです。
「あれ? カーナビ動いてるように見えたけど、ここ周辺の地図じゃないよねこれ?」と。
運転中だったのでパっと見てみると、確かにこの地域ではなさそうなんです。
雑賀崎付近の道は基本一本道ですし迷うことはありません(途中で一度曲がるだけ)。
そんなに地図は重要でもないし……
先ほどのトンネル通過でGPS計測が狂ったのかもしれないし、まあいいやとそのまま車を走らせました。
麓の夜景が見えるような高い場所まで出てきてるのに、まだラジオはダメです。
ボソボソという話し声というか雑音のようなものしか聞こえません。
運転中のロードノイズがさらに音をかきけしてましたし。
そして新たに舗装されたキレイな道路へと差し掛かりました。
ここは見た目でもわかるぐらいキレイな道路で、ここを走り出した瞬間ロードノイズはやみました。
でもこれにより、今までのボソボソがラジオから発されていないことがわかったんです。
普通ラジオって1.2名のDJが放送してくれてますけど、このボソボソとした話し声は違うんです。
何十人というような多数の人の声がするんですよね。
それぞれが何か言ってるのはわかるんですが、声が小さいのと多数の人が喋ってるので何を言ってるかはわかりません。
でも何か訴えてきてるんです。
このまま車を走らせるとマズイ……と本能的に感じました。
幸い妻はこれに気づいてません。
この辺りはカーナビの調子も悪いし、道わからなくなったら困るから引き返そうかと話してターンしました。
戻ってる最中もカーナビの不調とボソボソとした話し声は続きます。
「これどうなるんだ?」と思ってたんですが、幸い雑賀崎トンネルを越えるとボソボソとした話し声はピタっとやみ、ラジオが復活しました。
カーナビも元通りとなり、いつもどおりの場所を示していました。
途中でターンしたから不思議体験だけで済んだんでしょうけど、それ以来、雑賀崎には近づかないようにしてます。