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怖い体験談

イギリス留学中に謎の白人男性が……

2019/09/01

20代の頃、イギリスに留学中に起きた出来事です。

当時、私は24歳、ロンドンの北部で生活していました。

最初に住んでいたシェアードハウスで、それは起きました。

 

夜中眠れなくて電気をつけたままぼーっとしていたら、いきなり、部屋のドアが開きました。

何だろう? と思っていると、白いシャツを着てジーンズを履いた薄茶の髪の白人男性がドアから入ってきて、私が寝ているベッドに近づいてきました。

私は驚きで身動きできずにいたら、その男性は私のそばまでやってきてベッドに腰かけ、そして私の肩をぐっと押さえつけてきました。

その瞬間、ぱっと男性の姿は消え、ドアも閉まっていました。

電気はついたままで、私は呆然としました。

いつの間にかウトウトしていて夢を見たのかな? と思いました。

 

それから数か月後、そのシェアードハウスの契約が切れて、そこから徒歩で10分以内のシェアードハウスに引っ越しました。

そして、そこで二度目が起こりました。

ベッドに寝そべって部屋の明かりを消し、夜、TVを見ていました。

すると、足元からぞわぞわっと鳥肌が突然立ってきて、その次には足元から誰かが這い上がってくるような感覚がしました。

目は開いていますし、TVもついたままです、けど、姿は見えません。

私は動けないまま、恐怖でじっとしていましたが、数10秒位で気配がさっと消えました。

腰くらいまで何かがのぼってきた感覚があり、それが前のシェアードハウスで遭遇した、あの男性だと何となく、私はそう感じました。

ついてきたのかな……と。

 

それから、しばらくは何もなく、その家の契約も切れたと同時に今度はバスで40分ほど離れたところに引越しました。

そこでは何もなく、また、それからしばらく引越しを続けましたが、最初に住んでいた家のエリアから遠いところを転々として、何事もないまま2年が経ちました。

留学期間を終える3年目に、私は留学先に近い、最初の家の近くにまた戻ってきました。

そこで、三度目の遭遇が待っていたのです。

 

引越してしばらくした頃から、また、気配を感じるようになりました。

気配だけですが、夜に金縛りのような状態になる事が続いて、何となく、何か起こりそうな予感がしてきて、私は、日本の実家の母に頼んで、数珠を送ってもらいました。

それしか思い浮かびませんでした。

キリスト教徒ではありませんし、やはり自分の信心している宗教のもので対処するしか無いかなと思いました。

 

夜寝る時も、ずっと数珠をつけて寝ていたのですが、ある日、それはやってきました。

すぐに何かがやってくると感じました。

ベッドに入って本を読んでいたのですが、本を置いて、明かりを消した瞬間、また足元からぞわぞわと鳥肌がたってきました。

しかも、今回は、足元の掛け布団の足元がヒラヒラ、そしてバタバタとはためいてきました。

私は恐怖でパニックになりそうでした。

そして、また、じわじわと足元から何かが這い上がってくる感じがします。

のし、のしとほふく前進してくるような感じです。

私は一生懸命に、亡くなったおばあちゃんや父に「助けて!助けて!」と念じました。

ひたすら念じました。

それしかなす術がありませんでした。

 

すると、ふっと気配が消えました。

そしてそれを最後にもう、そんな事は全く起こらなくなりました。

それから間もなく日本に帰ってきました。

未だ、あの体験は何だったのか? と思い返す事があります。

 

 

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